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メイロ・パル

[メイロ・パル]

統一暦1639〜1692年
ルールアロの初代国王、ルーヘル・アロの腹心。

生い立ち

物心付いた時には両親は共にいなかった。両親がメイロを捨てたのか、すでに亡くなっていたのかも、メイロは知らなかったといい、その当時、生き抜くためには、両親の事を気にかけている余裕はなかったという。
そんな中、同じような境遇の中で立派に成人し、同じような境遇の者たちをまとめ上げて共に生きていこうとしていたルーヘルに出会っている。
ルーヘルの魅力について、メイロは同じような境遇であった事を上げている。同じような境遇であったからこそ、そこから抜け出して真っ当に生き抜き、更に他者を助けようとする事がいかに大変かを理解しているからこそ、ルーヘルに惹かれたのだと言う。

国の立ち上げ

メイロはルーヘルの手助けをしてすぐに腹心とも呼ばれるような存在になる。この頃の二人の懸念は新興国として現れたリズイエルが急激に勢力を拡大している事だった。リズイエルの王であるトナモザ・カーブの強引な手法の話を耳にした二人はその対抗手段を考える。そして、考えたのが、二つの国を同時に立ち上げて、リズイエルと戦うという物であった。
この時に問題になったのが、王の存在である。ひとつめの国はルーヘルが王となる事は問題ないが、ふたつめの国の王を誰にするかであった。
ルーヘルはメイロを王にする事を考えていたようであるが、その考えを聞く前にルーヘルの弟であるエレヌド・アロを王にする事を提案する。メイロは自分がルーヘルほどの能力を秘めていない事を分かっていた。同時に、エレヌドもルーヘルに及ばない事を理解していたが、エレヌドであれば、ルーヘルの代わりとしての人望を集められるとも考えていた。仮に自分が国をまとめあげたとしても、ルーヘルという仲違いするかを疑われるのではなかと思われるのも嫌だったようである。
しかし、この決断は大きな過ちを生む事になる。エレヌドは結局、新しい国を立ち上げるのにとまどり、二つの国は同時に立ち上がらずに確固撃破されてしまう。

王としての器

メイロは、リズイエルに敗れた後、トナモザに謁見し、ルーヘルを含めた自分達がいかに凡人であったかを思い知らされる事になる。一瞬でも自分が王になる可能性があったことを深く恥じたという。
メイロはこの後、エレヌドを王にしようとした事は間違いではない、間違っていたのは、誰かを王にしてもうひとつの国を作ろうとした事、トナモザであれば、すべてひとりでやったであろうという言葉を残している。
メイロのこの言葉にルーヘルは打ちのめされ、再起する事はなかったという。
メイロは、友人としてルーヘルと付き合いは残していたが、その後、能力の高さを評価され、トナモザの部下としてリズイエルに仕える事になる。

関連年表

統一暦1639年:メイロ・パル、生誕。
統一暦1666年:ルーヘル・アロ、ルールアロ建国。
統一暦1666年:エレヌド・アロ、エレドアロ建国。
統一暦1692年:メイロ・パル、死去。


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