トラ・ルルコ

[トラ・ルルコ]

統一暦８８７〜９５２年
ポストマーズのトマーズの貴族オカ・リャーシの侍従。オカの娘、タニア・ルルコの養父としても知られている。

生い立ち

ポストマーズのトマーズで生まれる。親は代々リャーシ一族の海洋貿易に関わる仕事をしていた。比較的幼い頃から、親の仕事を手伝っていたという。
幼い頃から真面目に仕事をする姿が見られて、年齢に似合わない責任を持って行動をしていたという。責任感が強すぎるところを親は心配していたようであったが、トラの事を誇りとも思っていたようである。

侍従として

オカとは仕事において関わりを持ったという。真面目に働く姿に好感を持ったオカが、多少強引に侍従として指名したという。トラ自身はこの指名に戸惑ったようであるが、親を含めて世話になっている者に仕える事が出来ると嬉しかったようである。
真面目な仕事ぶりは高く評価され、それ故か、オカの娘であるタニアを養子として引き取る事を強引に決められてしまう。これにもひどく戸惑ったようであるが、オカの考えを聞いたトラはその責任を果たすべく役割を負うことになる。

養父として

当時、結婚してまだ子供に恵まれていなかったトラにとっては元は主人の子供ではあっても自分の子のように大事に育てたという。それは主人に対する義理だけではなかった。
同時に主人に対する義理を果たすべく模範的な親であるために努力をしていたともいう。この姿を見て育ったタニアはトラの事を尊敬し、オカが考えていたようにしっかりと育ったようである。
トラは最終的にはタニアをある程度、身分が高い者に嫁がせる事でその役目を終える事が出来ると考えていた。そのため、タニアが家政婦の真似事をして働き始めたのには戸惑ったようである。トラはそれを辞めさせようと考えていたようであるが、それを説得したのはオカであった。オカはタニアの親としての唯一の我侭と言って説得したという。
トラはそれに渋々納得したという。後年、オカが貴族としての立場を捨てると、すでに自立していたタニアがその影響を受けることが無かった事から、トラはそこで初めてオカの考えを理解したという。

関連年表

統一暦８８７年：トラ・ルルコ、生誕。
統一暦９５２年：トラ・ルルコ、死去。