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チェン・クシー

[チェン・クシー]

統一暦930〜1041年
大陸戦争ヒコ・アイデント共に活躍した二十信徒のひとり。

生い立ち

クシー商会の跡取りとして生を受ける。クシー商会は世界でも名だたる豪商であり、その跡取りとしての活躍を期待されていた。この頃、クシー商会を取り仕切っていたのは、母親であるムス・クシーで、父であるネル・クシーは傍目には何もしていないように見られていて、妻の働きで食べさせて貰っている者と言われる事もあったという。実際、チェンもネルが働いている姿を見たことはなく、それが当たり前の姿だと思っていた。
ただ、両親の関係は良好であったために、チェンもその事が特に問題だとは思っていなかったようである。チェンの面倒の大部分はネルが見ていて、そのことはやがては跡取りとなるチェンに取っては良くないのではと周囲に言われていたようであったが、ムスもネルもその言葉を無視しているようであった。二人は跡取りとなる事を望んでいなかったのではないかといわれる事もある。
その反面、徹底した教育も行われ、いわゆる帝王学から、剣術、魔法まで様々な知識を徹底的に仕込まれたとも言われている。ただし、知識として活用することはできたが、実際に剣術や魔法を使うのは苦手だったとも言われている。

跡取り

両親の思惑は別として、周囲の期待に沿うべくチェンはクシー商会を継ぐ者としての立場を明確にしていた。そして、母親であるムスの手伝いをしていく中で実績を積み上げて言ったという。そんな中、王族としての立場を捨て放浪の旅を続けていたアミケリア・スファイアの事を知る。そして、その援助を父親であるネルがしている事実を知る。ネルはアミケリアだけではなく、何人もの主に冒険家に援助をしていた。
何もしていないと思っていた父のその姿に驚いたが、その事を母であるムスも支持し積極的に働きかけていた事を知り更に驚くのだった。それまで、商売に対して熱心でクシー商会を大きくする事しか考えていなかったチェンに重大な転機を促す事になった。次第にチェンは、父親であるネルの役割を受け継ぐようになっていく。

二十信徒として

大陸戦争が始まると流通を担っていたクシー商会は大きな利益を生む事になる。そして、その頃に出会ったのが、ヒコであった。王殺しの事件の後、事件の首謀者であるアクレ・ウィンドウを追っていたアミケリアに、情報を提供するためにヒコとの接触を果たしたのがきっかけであった。当初は情報源としか考えていなかったチェンであったが、ヒコの行動力に惹かれ自分が支援するべき存在ではないかと考える。そして、その財力を持ってヒコの後押しをする事にした。当初、ヒコはこれを嫌がっていたようであるが、チェンの熱心な態度に折れたという。チェンの財力はヒコの行動の自由度を高めていくことになる。
チェンは資金面だけではなく、商売で得られる情報などでもヒコを助けている。ただし、直接的に戦乱などで戦った事はないとされ、そのため、二十信徒と呼ぶには相応しくないのではないかという議論も後には繰り広げられている。この議論の中では、大陸戦争で莫大な利益を上げたことも批判の対象になっている。
後の評価は別として、ヒコの活動に大きな影響を与えた事は間違いなく、自身の死後もヒコの支援を続けられるように体制を整えていたなど、他の二十信徒と比べても遜色ない活躍をしている事は事実として受け止められている。

関連年表

統一暦930年:チェン・クシー、生誕。
統一暦1041年:チェン・クシー、死去。


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