半獣人

[ハンケモノビト]

人と獣人の間に生まれた者たちの総称。

人と獣人の間

両親のどちらかが、人でもう片方が獣人である者たちの総称である。人と獣人が同時に存在し始めた頃からあったといわれているが、統一暦前は、人と獣人の敵対関係が強かったために、奇異な存在として見られることが多かったが、その後の歴史の中で、比較的有効な関係を築いていることから、広く認められるようになった存在である。
ただし、人、獣人、双方においてお互いを認めないという考えを持つ者も後々の世まで存在しており、そういった者たちには目の敵にされることもある。

能力

人と獣人のどちらかの能力が突出することが多いと言われる。特に獣人の能力が勝った場合、通常の獣人よりも高い能力を持つ者が多いとされる。その場合、外見上も獣人の特徴を持つことが多い。逆に人の能力が勝った場合、外見上は人と変わりないと言われている。ただ、より本質的な部分で獣人の特性が出る場合もあるという。
感情の起伏によってその能力が出ることもあり、それが半獣人として最も大きな特徴だとも言われている。

特別な存在

半獣人の者にとっては自分が人であるか、獣人で多いのかで悩む者が多いとも言われている。そのため、自分が何者なのかという事を問い続けている存在とも言われている。ただし、そういった事を悩む者は、人、獣人、半獣人などに関わらず少なからずいるもので、ごく一般的な悩み事に過ぎないのではないかとも言われている。これは、統一暦前にあったという悲劇的ないくつかの出来事から、一部の研究者によって特別視されていることが理由だとされている。悲劇的な出来事の象徴として上げられるのが雪鬼の波頭と呼ばれる出来事である。
しかし、統一暦後には、それほど特別な存在ではなく、絶対数が少なかったため、希少性は高かったもののごく普通の者として見られることが一般的だったと言われている。

関連年表