トルバーセ

[トルバーセ]

フーリメ大陸の東側にあった国。インフタルア同盟をきっかけに生まれた。
常に新しく生まれ変わった国と言われることもあり、伝統が根付かなかった国とも言われる。

成立

統一暦５８６年に結ばれたインフタルア同盟をきっかけに生まれた国。インフタルア同盟はフーリメ大陸東側の安定を得るために、１０あまりの部族が結んだ同盟で、この同盟をきっかけに統一暦６００年頃、国として成立する。当初は王制ではなく、１年後との交代制で国を治めていたといわれている。
しかし、国力が安定することがなかったために、それぞれの部族から代表者を出す合議制へと変化をしていく。この合議制により、代表としての王が選出されるようになったという。この合議に加わるメンバーは基本的には数年に一度変わることが暗黙の了解とされ、そのため、王も必然的に頻繁に変わっていく、多いときで１年に１回、長くても３、４年に１回は王が変わっていた。王が変わることで、国として常に生まれ変わったとも言われ、新しい考え方を積極的に受け入れることが出来たという。

根付かなかった物

新しい考え方を積極的に受け入れることが出来た事が影響していたためか、国の内部では適度な緊張感をもたらし、収賄などの不正な出来事はほとんどなかったといわれている。反面、安定した国力を蓄える事も出来なかった。そのことが影響してか、国として伝統的な文化が根付かなかったともいわれている。そのため、飽きっぽい国と評されることもあったという。
この事は対外的には不利に働いている。セントサリアを巡り、ウフコスと小さな諍いを繰り返すが、勝ちに至らなかったのはそういった国の事情があったといわれる。
結果、大国になりきれなかったトルバーセは、統一暦９８０年頃、一部の強権派によってまとめられたコンディクに、攻め入られ滅んでしまうことになる。

関連年表

統一暦５８６年：インフタルア同盟成立。
統一暦６００年頃：トルバーセ、成立。
統一暦９８０年頃：トルバーセ、消滅。