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ベアリ・コプタ

[ベアリ・コプタ]

統一暦901〜968年
タチトにあったギュラ工房の3人の設立者のひとり。

生い立ち

貧しい家に生まれたベアリは、幼い頃にアイセンの職人の下に奉公に出されている。厳しい親方に怒鳴られたり、殴られたりするという奉公先であったが、一から仕事を叩き込まれて、職人前としては早く一人前に成長している。一人前の職人と言われるようになると厳しく育てられたことに感謝するようになる。親方からは、独立して自分の店を持つことを勧められたが、親方と共に働きたいと考えて、それを固辞する。そのことを親方も表立った態度に見せることはなかったが嬉しかったようである。
ベアリはそこで更に職人としての腕前を上げ、熟練工と言われるまでになった。

再出発の道

熟練工として、仕事をしていたベアリであったが、立て続けに不幸に見舞われることになる。長年、お世話になっていた親方が病で倒れ亡くなってしまう。それをきっかけに、一番年上だったベアリがその後を継ぐが、経営にあまり詳しくなかったために、工房を半年あまりで潰してしまうことになる。これは相当ベアリに応えたようである。ただ、食べるためには働く必要があり、別の工房で職人として雇われることになる。職人としての腕前には定評があるベアリであったが、その新しい工房に慣れることが出来なかった。そんなベアリに独立の声をかけてきたのが、マビュウ・ジオであった。
マビュウは独立するために技術者を探していて、ベアリのことを耳にして声をかけてきたのであった。ベアリは今の職場でくすぶっていてもしょうがないと考え、この話に乗ることにする。そして、この独立話を進めていく中でモカ・ドンサとも知り合っている。

再々出発の道

ギュラ工房を始めるにあたり、他の工房との差別化を図るためにデザインを重視することがモカの提案から決まった。今まで作ったことの無い物を作れるということは、ベアリにとっては嬉しいことであったようである。モカの一見無理があるようなデザインも様々な工夫を凝らして実現している。しかし、このことがギュラ工房の評価を低くする原因であったと後にモカが語っている。何でも出来てしまえるので、無理な物が作れてしまったというのである。結局、ギュラ工房はアイセンでは高い評価が得られなかった。再出発を願っていたベアリはかなり落ち込んだようである。
店はタチトに移されることになり、この時に店の方針が話し合われ、デザイン第一からデザインはあくまで利便性の次にあるものだという方針に変更になっている。この要求に対しても、ベアリはきっちりと仕事をしている。それがきっかけとなりギュラ工房は軌道に乗り始める。
ただ、ベアリ自身は無理難題なデザインを押し付けられて、それを解決することが出来なくなったことは少し残念だったようである。

関連年表

統一暦901年:ベアリ・コプタ、生誕。
統一暦968年:ベアリ・コプタ、死去。


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