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メジ・ドラス

[メジ・ドラス]

統一暦378〜444年
幻牢の館を隠れ家としていた盗賊。

生い立ち

生まれは当時の一般的な家庭であったが、わがままで他の者の言う事を全く聞かない子供であった。唯一、頭が上がらなかったのが、母親で、不思議と母親に怒られると何でもいうことを聞いていたという。しかし、成人する直前に母親が病気で死ぬと、誰の言うことも聞かない自堕落な生活を送るようになる。定職にも着かなかったメジは、仲間達と悪さを繰り返し、やがては盗賊となってしまう。

小物の盗賊

盗賊とは言っても大きな商人の屋敷に忍び込み貴重な宝を奪うということをしていたわけではなく、小さな民家に忍び込み僅かな額の金銭を盗むという小物であった。たくさんの仲間を引き連れていたわけでもなく、主にひとりでこっそりとやるという程度であった。そのため、盗賊として名前が知られているほどでもなかった。
そんな、メジであったが、捕まることだけは、恐れていたようで、そのために探し出した隠れ家が幻牢の館であった。
幻牢の館はその場を訪れた者がたまに姿を消してしまうという話が残されていて、その噂話により、近隣に住む者にとっては、近づいてはいけない怖い場所だとされていた。この話を聞いた、メジは幻牢の館を隠れ家にすれば誰にも捕まらないと考えたのだった。
ちなみに、メジは幻牢の館にまつわる話については、誰も幻牢の館に近づかせないための作り話だと考えていた。実際に、数年間、メジの考え通り、幻牢の館を隠れ家にしたことで順調に物事が進んだ。

幻の中で見た物

そんな数年たったある日、メジは突然その姿を消して、再びその姿を現す。そこにいたのは心を入れ替えたメジの姿だった。メジは盗賊だった時代を悔いると残りの生涯をその償いのために費やしたといわれる。この事から、幻牢の館は罪人を捕らえ、反省し罪を償えば再び解放されるのではないかと言われるようになる。
この消えた間のことに関して、メジは多くを語らなかったが、いくつか残している証言から総合すると、成人する直前に死んでしまった母親がメジの前に現れ、メジの犯してきた罪を責め反省するように延々と説教をされたのだという。
この証言がどこまで正しいのかは本人しか分かりえないことであるが、メジの場合にはそれが最も効果的な更生方法であったのではないかと考えられている。

関連年表

統一暦378年:メジ・ドラス、生誕。
統一暦444年:メジ・ドラス、死去。


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