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サアムイの戦い

[サアムイノタタカイ]

統一暦1002年にベクコーズカーセフィアミルガルズとの間で行われた戦い。
雇われ戦術家であるティティ・バルが参加したことでそれぞれの国で甚大な被害を受ける結果となる。

経緯

ベクコーズは、隣国であるカーセフィアへの侵攻を考えていたが、その足がかりとしてミルガルズを支配下に置くことを計画する。小国であるミルガルズは歴史的にカーセフィアとの関係が深く、この要求を拒否する。この拒否をきっかけにベクコーズとミルガルズの間で戦いがはじまる。戦力差があったためにその戦いはすぐに決着が着くと思われたが、ミルガルズを加勢するという名目でカーセフィアがこの戦いに参戦してくる。
実はベクコーズの動きを察したカーセフィアは事前にミルガルズと手を組んでいて、その機を逃さずにカーセフィアへと攻め入ったのである。
この動きに対処できなかったベクコーズはこの劣勢を挽回するために、当時雇われ戦術家として名高かったティティの手を借りることになる。
ティティは勝利を約束し、ただ、そのためには全ての権限を委ねることを約束させた。この戦いに敗れれば、ベクコーズが無くなるかもしれないという危機感に怯えたベクコーズの王ケティト・ヒロカは周囲の反対を無視してその条件を飲んだのだった。

事態の経過

ティティの考えた作戦の概要はこうである。カーセフィアとミルガルズの二つを相手にするために分けた軍をひとつにして、ミルガルズに攻め入る。そのままミルガルズを落とし、更にそこからベクコーズへと攻め入る。
そのために必要なことは、カーセフィアに一連の行動を気づかせないことであった。ティティはそのために軍を再編した。まず、正規に戦える者たちをミルガルズへの攻撃へと全て向け、カーセフィアにその行動を気づかせないために、負傷兵や予備兵など真っ当に戦えない者たちをカーセフィアの正面に配置した。
そして、カーセフィアとミルガルズが同時に攻撃を仕掛けてくる時機を見逃さずに、ミルガルズへ戦える兵力の全てをぶつけた。元々、国力に差があるミルガルズはその攻撃に耐えることが出来ずに敗れてしまう。一方、カーセフィアは手ごたえの無い相手に勝利して更にベクコーズの内部へと侵攻を開始していく。
ミルガルズを破ったベクコーズ軍はそこから一気にカーセフィア側へと侵攻する。この侵攻にようやく気がついたカーセフィア軍は国に戻ろうとするが、すでに侵攻していたベクコーズ軍によって阻まれ敗れてしまう。こうして、戦乱はベクコーズの勝利で終わった。

戦いの結果

戦いに勝利したベクコーズであったが、その勝利のために失ったものは大きかった。一時的にでさえ、カーセフィアの侵略を許したことで国土は荒れ、半数以上の兵を失っていた。一方、カーセフィア、ミルガルズもそれぞれ侵攻を許したことで同様の被害を受けていた。
結果的には、どこの国も、勝敗以外の何も得る物がなかった戦いとなってしまった。
この後、ベクコーズはティティを戦術家として招いたケティトに対しての不満が募り後に反乱が起こる。カーセフィア、ミルガルズは復興のために国をひとつにまとめることになる。
なお、ティティは戦いが勝利で終わるとすぐにその場から姿を消していた。ただし、責任を負う事を恐れていたわけではなく、戦いに勝利したことに満足したから姿を消したのだった。

関連年表

統一暦1002年:サアムイの戦い。


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