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トーレグリの戦い

[トーレグリノタタカイ]

統一暦1011年に起こったニオスダキーラツゥとの戦い。
大陸戦争の最中に起こった小国同士の争い。精神魔法により部隊が消失および全滅となった事件として知られている。

戦いに至るまで

国の成り立ちの経緯からニオスダとキーラツゥの両国の関係は長い間良好とは言えなかった。大陸戦争で世界の各地で争いが始まるとそれを理由として、両国間の関係はさらに悪化するとすぐに戦いが始まることになる。
小国であった両国の争いは、小競り合いから発展していき、雌雄を決する戦いの舞台と考えられたのがニオスダのトーレグリであった。

逆転の策

序盤の戦いでは地の利に勝るニオスダが、優勢に戦いを進めていた。劣勢であったキーラツゥは別働隊を準備し、側面からの攻撃で混乱させ、それを機に形勢の逆転を狙う作戦を考える。
ニオスダ側は、地形を把握し、難所と思われる部分を側面や背面にすることで、背後からの攻撃を無視して戦うことが出来るような陣形を組んでいて、これを逆利用することを考えたのだった。
キーラツゥの別働隊を率いていたのが、ニー・プドである。ニーが率いていたのは、100名足らずの部隊であった。この作戦を主張し認められたニーであったが、多数の兵が配置されたわけではなかった。魔法士としての技量も持ち合わせていたニーはこの厳しい状況を打破するための方法として、精神魔法を使うことを思い立つ。
不利な状況を打破するための任務を帯びているという精神状態に加えて、危険な難所を乗り越えなければいけないという状況が加わったためか、この精神魔法は驚くほど効果を発揮し、ひとりの脱落者も出すことなく、その難所を乗り越えてしまった。しかし、当初の予定通り側面からの攻撃は行われなかった。
予定の時間になっても側面からの攻撃が行われなかった事に苛立った正規軍は、難所を乗り越えることに失敗したと判断されてしまう。時間的に長引けば更に不利になると考えたキーラツゥは正面からの全面攻撃で事態を打開しようと強引な正面衝突を実行に移した。勢いで最初こそ、ニオスダ側に被害を与えたが、その勢いは続かず徐々に押し返されてしまうと、そこから一気に背走へと向かってしまう。予想すらしなかったほどあっけない結末を迎えてしまう。
その時になって、ようやくニーの部隊が戦場にたどり着いた。しかも、背面から。側面からそのまま攻撃するよりも、更に難所を越えた背面からの攻撃の方がより効果をあげると考えたニーの判断によるものだった。しかし、時間的損失は大きく、一瞬の混乱を生むことすら出来ずにニーをはじめ多くの者は捕らえられてしまう。
ニーはこの事態を精神魔法により、冷静な判断が出来なくなった悲劇だと主張し続けたという。しかし、そんな事態に陥ったことは、当人達にとっては悲劇であったが、後の歴史家の中にはただの喜劇だと論じる者もいる。

関連年表

統一暦1011年:トーレグリの戦い。


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