リスラ・ワーミ
[リスラ・ワーミ]
統一暦1828〜1854年ハウンドアーク建国に至るゼンサの夜会に参加した10人の若者のひとりで金の力で世の中に安定をもたらしたいと考えていた。
ケダ商会の妨害に対して、真っ向から立ち向かおうとするシグラド・ソイエンを止めようとするが、それを止めることが出来ずに共に命を落としてしまうことになる。
生い立ち
貧しい家庭環境で育ったリスラは、幼い頃から金がなければ物事は進められないことを実感していたという。しかも、ただ金を持っているだけではダメでそれを効率よく使わなければ意味がないということを学んでいた。それは、日々の生活に苦しんでいる両親の姿を見たことからだった。成人したリスラは地道に金を貯め、小さな商店を開いた。誰かに雇われるのではなく、自分で金を使って仕事をした方がより儲けられるのではないかと考えたからであった。
本人の才能と努力もあって、すぐに利益を上げることが出来たが、同時に小さな商店の限界をすぐに感じるようにもなっていった。
夜会での出会い
小さいながらも利益を上げていた商店の主人であったリスラは莫大というほどではないが比較的自由になる小金を持っていた。そんな時、ゼンサの夜会に参加する。統一暦1853年25歳の時である。このゼンサの夜会での最大の出会いは、アヌミ・ノタークとの出会いであった。商人の娘として育ったアヌミはリスラとは違い、商人になるべく教育を受けていて、その知性に惹かれた。この夜会をきっかけとして、10人はそれぞれの夢を叶えるために協力することになる。この際、アヌミが中心となり、商売を始めることになるが、その右腕として活躍したのがリスラであった。リスラは実務的な面でのサポートをし、この二人の組合せが商売成功の鍵になった。
ケダ商会の妨害
商売は順調に進んだが、それに伴い、それを快く思わないケダ商会によって妨害活動が繰り広げられる。商売人であったリスラはそれは仕方のないことだと考えていて、決して挑発に乗ってはいけないことを他の仲間に言い聞かせていた。しかし、度重なる妨害の末、自分の正義を貫こうとしたシグラドは真っ向から立ち向かってしまう。これをリスラは止めようとしたが、間に合わず、結果としてシグラドと共に命を落としてしまうことになる。
この死がアヌミに与えた影響は大きく、真っ当な商売のやり方に限界を感じて、後の行動へと繋がっている。そのため、その死がなければ、それぞれの仲間の夢の実現の仕方がハウンドアーク建国とは違った形になったとも言われている。
関連年表
統一暦1828年:リスラ・ワーミ、生誕。統一暦1854年:リスラ・ワーミ、死去。
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