ミーヒーリの冠

[ミーヒーリノカンムリ]

マギク大陸のフィルノースを治めているミーヒーリがその証として被っていた冠。
百年樹の葉を用いて作られたといわれ、ソウリネの地に入るために必要だとされる。

ミーヒーリの証

ミーヒーリの衣と並んで、ミーヒーリの証となる物である。百年樹の葉を特殊な技術で加工して作られていると言われている。百年樹が象徴する永遠を現していて、フィルノースが永遠に続くことが願われているという。
防具としての価値はほとんどないが、魔法一般に関しては若干の耐性を持っている。ただ、精神魔法に関してだけは強い耐性を持っている。これは、ミーヒーリは何者にも関与されない者であることを示す物ともなっている。

遺跡の鍵

ミーヒーリのみが入ることを許されている古代王国の地下遺跡ソウリネの地の鍵としての役割もある。ミーヒーリの冠を装備していない状態では、強力な魔法の障壁によって跳ね返されてしまう。ただし、魔法の障壁であるために、高度な魔法を使いこなせる魔法士によってはこの障壁を取り除くことは可能である。
しかし、仮に中に入れたとしても、内部にある無数の書物と記録石を読み解くことはできない。これらの書物と記録石にも仕掛けがあり、ミーヒーリの冠をしていなければ、そこに書かれていたり、記録されていたりするのは複雑に暗号化されている物しかないために読み解くことはできない。暗号化された物をひとつとくだけでも数百年かかるといわれる上に、年を重ねるごとに何重にも暗号化がかけられていく仕組みであるために、解く事は不可能だと考えられている。この暗号を解く仕組みがミーヒーリの冠に組み込まれているのだが、その根本的な技術を解明することができる者も誰もいないために、もし仮にこの冠が破損したり、無くなった場合には二度と誰もそれらを読み解くことが出来ないのではないかと考えられている。
ある意味でミーヒーリの存在よりも遥かに貴重な意味を持つ冠である。

関連年表