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カエデ・ヒブカ

[カエデ・ヒブカ]

統一暦702〜778年
サシア海に眠る財宝を探索した者。巨大な海蛇の魔物シーヒサルとの戦いは勇敢な海の戦士の物語として語り継がれている。

生い立ち

サシア海の小さな島で生まれる。島の多くの者がそうであったように、親は漁師であり、子供の頃から身近に海があった環境で育った。
父親やその漁師仲間に、頻繁に海に連れていかれ、海への憧れを強く持つようになる。
そんな、子供時代を過ごしていた、カエデはある日、巨大な魔物に海で襲われる。夕暮れの海でその姿をはっきり見ることはできなかったが、その凶暴さはカエデに海への恐怖心をもたらせるには十分であった。しかし、その恐怖心と同時に、海の中に潜む未知への物への憧れをも生んでいた。
成人になり、一人前と認められたカエデは、漁師になると同時に海の中を探索する仕事もするようになる。

海との戦い

カエデは漁師としては、それほどの腕前を持っていなかったという。しかし、海の中を探索する能力は高く、いくつかの財宝と呼ばれる物を発見している。
サシア海は複雑な海流のためか、難破船が多く。その船が積んでいた財宝がいくつも眠っている海だとされていた。カエデはこれらの財宝を探すための嗅覚が発達しているのだと自慢げに語っていたという。
そんな、カエデが出会ったのが、巨大な海蛇の魔物シーヒサルであった。カエデは、シーヒサルの姿をひとめみて、それがかつて自分が子供の時代に見て、海への恐怖と憧れを抱くようになった存在であったことに気がつく。
そこから、シーヒサルとの戦いが始まる。最初は、魚を捕まえるのと同様の手段を取ろうと網で捕まえようとしたりしたが、巨大な体を捕獲することは出来なかった。
餌場に罠を張ったり、隙をうかがい住処に乗り込んだりしたがいずれも上手くはいかなかった。小細工が成功しないと考えたカエデは、正攻法の手段として真正面から立ち向かうことになる。
統一暦740年、およそ100人にも及ぶ討伐隊を組み、シーヒサルに立ち向かった。その討伐隊に対して激しい怒りを露にしたシーヒサルであったが、厳選された100人はそれにひるむことなく攻撃を繰り返した。更に怒りを増したシーヒサルは、反撃に出る。その戦いは、半日にも及んだといわれる。結局、討伐隊の半数は死に、半数は怪我を負い動ける状態ではなくなったという。それでも、カエデはたったひとりでシーヒサルに立ち向かった。
度重なる攻撃で、全身に傷を負っていた両者であったが、戦いは激しさを増していく。次第に天候は悪化していき、雨が降り、風が吹き、雷が鳴った。そして、最後の攻防が始まる。カエデがその命を賭して、放った最後の攻撃は、銛による攻撃であった。その時、雷がカエデの体に落ちる。しかし、ひるむことなく雷を帯びたままシーヒサルの額をその銛で突いたのだった。シーヒサルの全身に雷の力が巡り、遂にカエデによってシーヒサルは倒されたのであった。
雷の火傷も含めて、全身に傷を負ったカエデは、完治するまでに1年以上かかったと言われる。
この戦いは、勇敢な海の戦士の物語として語り継がれている。
なお、傷が回復したカエデは、その生涯を終えるまで、海の探索を続けたといわれる。

関連年表

統一暦702年:カエデ・ヒブカ、生誕。
統一暦740年:カエデ・ヒブカ、シーヒサルを死闘の末倒す。
統一暦778年:カエデ・ヒブカ、死去。


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