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イルトニア

[イルトニア]

ナン大陸の北東に位置する小さな村。
黒色の翼龍暗闇の風の餌場があった村として知られている。

成立

古くから農業が盛んな場所として発展していたが、村としてその形を成したのは統一暦500年頃ではないかと考えられている。
目立った特色のある土地ではなかったが、それなりに豊かな大地を有していたために、広大な範囲の田畑を所有する村であった。
主要な産業が農業であり、どこにでもありそうなごく平凡な村で、特に知られた村でもなかった。

暗闇の風の襲来

記録では統一暦991年が最初の暗闇の風の襲来があったと言われる。
その日、いつものように平穏な一日を終える。夜に一瞬、突風が吹いたような音が村に響いたとされる。翌日、村人達が見たのは、畑の一画が丸ごとなくなっている姿だった。
結局、その原因はあきらかにならず、突風が畑を削ったのではないかという推測だけが残された。事件が起こった直後は警戒する手立てを考えるが、同じ出来事がすぐに起きることはなく、誰もが忘れかけた頃、3年後の統一暦994年、5年後の統一暦996年に繰り返されるため特になにも対処することは出来なかった。
統一暦998年、その理由がついに明らかになる。それまでと違い、その時にその出来事が起こったのが昼間であった。村人数名が働いているところに突風が吹き、畑の一部が削り取られたのだった。突風で負傷した村人の中に突風が吹いた後に巨大な黒い翼龍が現れて畑を荒らしていたのを目撃したのだった。そこで初めて黒い翼龍が原因だと分かった。その黒い翼龍が最近、あちこちの畑に現れていた暗闇の風であることはすぐに分かった。
原因は分かったが、対処する方法は皆無だった村人は、数年に一度ぐらいで訪れるのであれば天災としてあきらめることにする。
しかし、それ以降、暗闇の風が村を襲来する数は一気に増えて行き統一暦1002年には二桁に及んだ。
これ以上の被害を受けては飢え死にするしかない。しかし、暗闇の風に真っ向から挑んで勝てる手立てがあるわけでもなく、思い悩んだ村人達は双子の竜使いと名高かったルート・ポイントダイナリ・ポイントに竜退治を依頼することにする。
ルートとダイナリは暗闇の風と契約することで、その被害を抑える。契約の中には、村の畑の一部を暗闇の風の餌場として提供することが含まれていた。
以後、村人達もその契約に従い、暗闇の風のために餌場を提供し続けたという。暗闇の風もその契約を守り、その餌場を守るために、村を守ったこともあると云われている。

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