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角を持つ者

[ツノヲモツモノ]

大陸戦争の時に現れた23体の魔の者のひとり。伝説の悪魔である魔風の角を持っている。

能力

他者の深層に眠る心理を探ることができる。ただし、操ることが出来るわけではなく、それを利用する能力は、魔風の力ではなく、角を持つ者自身の力である。
角は右腕に埋め込まれていて、その強度は鉄を砕くほどであった。

企む者

自身の能力以上のことをやり遂げるために、いろいろな作戦を練り、企みによって成果を上げることに長けていた。
晦冥期における魔風との戦いでは、その力を封印することで得られる力の大きさと、その力を得られることで失う物を比べて、得られる力の大きさを選んだ。
氷の城への封印も角を持つ者の中では、想定されていた範囲内のことであり、いずれは復活できることも予見していた。

目指していた物

大陸戦争での復活も、魔風の恐怖が忘れかかった頃の混乱した時代に復活できるだろうという予想と大体が想像通りであった。
ただし、予想以上に世界が発展していたことには驚いていたようで、その違いを受け入れるには戸惑ったようである。
復活後、世界の混乱を見た角を持つ者は自身の願いを叶えるために更なる混乱を演出しようと画策する。
自分の能力を使ってその者の心に眠る心理を探り、それを言葉巧みに刺激することで混乱を煽った。その対象は他の魔の者にも及び、盾を持つ者アイセン攻防戦に参戦させるということもあった。
しかし、多くの人の心理を見るにあたり、その心の底に眠っている物に対して徐々にやる気を無くしていく。角を持つ者は、これに対して、素朴すぎる物、純粋すぎる物、禍々しすぎる物、欲張りすぎな物など、はっきりとした答えを語っていない。
角を持つ者が何を目指していたかは、定かではないが、その深層にあったのは、何も策謀することが無い世界ではなかったのではないかという者もいる。結局のところ、角を持つ者は何よりも自分自身の心理を理解することができなかったのではないかという者もいる。
いずれにしろ、やる気をなくし、世の中が嫌になった角を持つ者は自滅するような形でアクレ・ウィンドウに戦いを挑み、あっけなく命を落とした。実はこの自滅自体も、角を持つ者の計画の一端ではなかったと見る者もいたが、その後、それに連動するような形で何かが起こった形跡もない。別の計画があったが、それは何かによって阻まれたのではないかという説も残されているが、その確証もないままである。

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