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王兄の事件

[オウケイノジケン]

統一暦1802年、リズイエルで王であるトア・カーブが兄であるレシ・カーブに暗殺された事件。リズイエル大乱の発端となった事件。

事件の背景

リズイエルは5つの属国を従える国であり、絶対王政の下、他国への侵略を繰り返して、領土を拡大してきた。これは初代、2代目と絶対的な力を持った王が続いた結果であった。しかし、3代目以降の王は必ずしも名君ではなく、暴君であることもあり、領土を減らすことは無くても拡大することはできなかった。
これらの主君に対して不満を持つ者に対しては徹底した粛清を行うことで体制を維持し続けていた。
7代目の王となったトアは時代の移り変わりと共に現状を変える必要があるのではないかと考え始める。具体的には、有能な者に国を任せるために、国の体制をより民主的な方法に移行させ、更に属国との関係も見直し、対等の立場であるべきではないかという物であった。
これに真っ向から反対したのが王の兄であるレシである。
レシはむしろ締め付けを厳しくし、より強固な姿勢を示すべきだと主張するが、トアはその意見を聞き入れなかった。
この事態を複雑にしていたのは、兄であるレシが王位を継いだのではなく、弟であるトアが王位をついでいたことだった。本来であれば、レシが王となるべきであったが、前王でレシとトアの父であるアタク・カーブが、次期国王として指名したのが、トアであった。レシは表立って異論を唱えることはしなかったが内心では面白くなかったようである。これが事件の本当の理由だと考える者もいる。

事件がもたらした物

この事件を大陸戦争のきっかけとなった王殺しの事件と同類の事件だとして、再び大陸戦争のような長い戦いが起こると予言する者がいた。しかし、リズイエルの大乱のきっかけとはなったがそれ以上の直接的な戦乱を生むきっかけとはならなかった。
ただし、リズイエルの大乱は反王制へと傾いていた流れを加速したため、後の世界に与えた影響は少なくはない。

関連年表

統一暦1802年:リズイエルで、王兄の事件が起きる。


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