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ナシリリの奇跡

[ナシリリノキセキ]

ポストマーズロマーズの北端にありフィルノースとの国境沿いにある小さな村ナシリリで起きた出来事。呪いと思われる奇病から白い服を着た少年が村を救ったと言われ、白の者の存在を語るきっかけとなった出来事だと考えられている。

古代の呪い

統一暦955年頃、ナシリリで、体に古代王国の時代に使われていた文字であるタトピトが突然浮かび上がり、そのタトピトが示す力が体の中に満ちて体力を奪いやがては死に至る奇病が流行った。
この奇病は、例えば、火というタトピトが浮かぶと体の中に火の力が溜まっていき高熱を発するようになったり、逆に氷のタトピトが浮かぶと体の中に氷の力が溜まっていき体温を奪われていってしまうというような病気である。
ロマーズでは古代王国の遺跡がいくつも見つかっていたことから、そのどれか、あるいはまだ発見されていない遺跡から発動された呪いが原因ではないかと考えられた。
しかし、原因は特定されず、更にこの奇病は次々に村人に伝染していくことになる。村人のほぼ全員に感染したと言われている。

救い主

この村の危機を救ったのが、フィルノースから来たと思われる白い服を着た少年である。少年は病んだ村人達の姿を見ると、そのタトピトが浮かんだ患部をさわり、呪文らしきものを唱えた。朦朧としていた村人はされるがままであったが、呪文の後、急に体が楽になっていくのを感じた。意識がはっきりしてきた村人が見たのは、自分にあったタトピトが少年の体に移っていたことだった。少年は、村人のタトピトを自分に移すことで、この奇病を治していく。
奇病にかかっていた村人から全てのタトピトを自分の体に移し終わると、村人達は村から病が消えたことを喜んだが、少年が犠牲になるのではないかと心配し始めた。少年は何事も無かったように微笑むとまた別の呪文を唱えた。すると、少年の体にあったそれぞれのタトピトに対して、対となるタトピトが浮かび上がり、それぞれが打ち消しあい、消滅していった。
そして、何事も無かったように村を去ったという。これ以後、村でこの奇病が起きることはなく、呪いの力も消えたと言われている。
なお、この時の少年が白い服を着ていたことから、白の者の話が各地で広まったと考えられており、この少年こそが白の者であったといわれることもある。

関連年表

統一暦955年頃:ナシリリで奇病が流行り、白い服を着た少年によってナシリリが救われるナシリリの奇跡が起こる。


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