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タニア・ルルコ

[タニア・ルルコ]

統一暦915年〜1016年。
長い間マイセウス・リンドウの元で家政婦をしていた女性。

生い立ち

ポストマーズトマーズで貴族であったオカ・リャーシの末の娘として生まれ育った。
4人の兄と3人の姉がいたが、オカの教育方針で全て養子として別の家に引き取られていた。タニアも例外ではなく、オカの侍従トラ・ルルコの元へ養女として引き取られる。
一説によると、オカの子供は全て浮気をして出来た子であったために、養子に出したと言われている。
浮気をしていたかどうかはオカが否定も肯定もしなかったので事実は明らかにしていないが、オカは貴族としてのリャーシの名を消し去りたいという思惑があったといわれている。
養女として出された後も、オカがタニアの養育に関しては全面的に援助を行っていたため恵まれた環境というのは変わりがなかった。物心ついたときにはその状況を知っていたためにそのことが世間と比べて特異な状況であったことには気がつかなかった。
幼い頃から育ての親であるトラのことを心から尊敬して、トラのように人の世話をするような人間になりたいと考えていた。
オカはそのことをトラよりも先に気がついていたようであったが、反対することもなかった。逆にトラはしっかりとした身分の者に嫁がせることが主人への義理を果たすことになると考えていたふしがある。

家政婦として

統一暦933年、18歳の時にタニアはひとつの出会いを迎える。その日、トラから用事を頼まれた帰り道、道に迷っている一人の老人に出会う。道案内をしてその老人が一人暮らしで散らかった家に住んでいることを知ったタニアはその老人の世話をすることになり、家政婦の真似事をするようになった。
この老人がマイセウスであったのだが、世間知らずの一面を持つタニアがマイセウスが有名な魔法士であったことを知ったのはそれから数年後だった。
その頃には家政婦として、マイセウスの元で働き始めていた。この頃、オカは貴族を捨てたために、金銭的な援助を受けられない状態になっていたが、家政婦として働き始めていたタニアにはそれほど影響は受けなかった。
マイセウスはタニアが貴族のオカの実の娘であることなどを知っていたようだが、そのことにかまう事はなかった。というより、おしかけて家政婦になってしまったタニアを特に何も考えずに受け入れてしまったように世間的には見られていた。
こうして、家政婦となったタニアはその後、マイセウスの死去するまで、マイセウスの元で働くことになる。
魔法や化学などの自身の研究以外のことに関して興味を持っていなかったマイセウスに取っては感謝してもしきれない存在であり、特に親を亡くして引き取ったニアーティック・ロリアの世話をしてくれたことには言葉もなかったようである。
この恩に報いるため、マイセウスは死に際してその遺産の大半をタニアに譲ろうとしていた。マイセウスの死後、そのことを知ったタニアだったが、自分が生きていくうえで必要な分だけの金銭だけを受け取ると残りは寄付をして隠居生活を始める。
隠居生活をしても、周りの人の世話を勝手にするような生活を送っていた。自分が世話をしていたマイセウスよりは長生きをしたいと考えていたが、マイセウスよりも1歳だけ若くこの世を去ることになる。


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