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火付け

[ほづけ]

ジャピリアで行われている土地と一族の安泰を願う儀式。火の精霊ファ・ファーンを呼び寄せて巫女に憑依させることで一年を無事に過ごせるように願いを込める。

由来

古くから伝わるマト・リオーブの伝説に由来する。
マトはジャピリアに住んでいた青年であり、当時、ジャピリアでは火山の噴火は山に住んでいると言われた巨人の影響だと考えられていた。
火山の噴火により、ジャピリアが危機に瀕した時にその巨人を退治すれば噴火が収まるとマトは考えた。結婚したばかりであったマトは妻にばれないようにひっそりと単身火山へと向かった。この行いを妻は気づいていたが止めることはせずにそっとお守りとしてファ・ファーンの力を宿した石のお守りを荷物の中にもぐりこませていた。
山頂に近い場所にたどり着いたマトが見たのは火山に困っている巨人の姿だった。マトは巨人が噴火の原因でないことを知った。
巨人を倒しても噴火は収まらないことを知ったマトは困り果てたが、そこで巨人がマトが持っていた石のお守りに気づく。
火の精霊の力があれば噴火を抑えられるかもしれないという巨人の言葉でそのお守りを火山に投下すると、たちどころに噴火は沈静化した。
この話を聞いた、ジャピリアの民は火山の噴火を抑えるために火の精霊のための儀式をすることになる。
儀式がはじまってからも散発的に火山の噴火はあるが軽度の被害で収まっているといわれている。

儀式

火付けの儀式は年に一度行われる。神聖な儀式として代々受け継がれてきているが、年代を追うごとに、豊穣を祝う祭りとしての側面も持つようになっている。
まず最初に火の精霊の迎え入れからはじまる。
その年に一番と認められた者が火の精霊を呼び出すために火山へと向かう。その者はたいまつを持ち、たいまつに炎をともすと共に火の精霊を呼び出し、ジャピリアへと迎え入れる。
迎え入れた火の精霊をまずは一度巫女に憑依させる。この憑依は精霊の力を体に取り込むという危険を冒すために、それなりの能力を必要とする。そのため巫女となるものは一定期間の訓練が必要となる。
憑依された火の精霊は最後に、巫女が持つ火封じの首飾りの中に納められ、儀式は終了となる。火の精霊が納められた首飾りは巫女が次の儀式までの一年間持ち続け、それがジャピリアから火山の噴火の災いを避けると言われる。
一年後、新しい儀式の前に一年間の感謝と共に首飾りに納められた火の精霊は解放される。


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