精霊

[セイレイ]

万物に宿ると言われる生命体。魔力に生命が宿ったもの、魔力の源といわれることもあり、全ての物の根源と考えられることもある。
宿った物により、それぞれ独自の形を成す。

万物に宿るもの

この世の中に存在しているありとあらゆるもの中に宿っていると言われている。広く一般的には物質、火や水など、にその存在が知られているが、人や獣人、魔物などの生きている者の中にも存在している場合がある。希少な例としては精霊の中に別の精霊を宿すといった者も確認されている。
宿ったものにより、様々な形を成し、それぞれのものの特徴を色濃く出す。例えば、火の精霊ファ・ファーンは、火に宿った精霊であり、炎の髪を持つ幼い子供という形を成しており、火の力を持ち、また水の精霊メテ・メは、水に宿った精霊で、液状の不定の体で、水の力を持っている。
精霊同様ありとあらゆるものに存在している魔力と深く関わりがあると推定されており、このため魔力に生命が宿ったもの、または魔力の源と言われることもある。
その存在は神話の時代から語られており、神の残り香という呼ばれ方をする場合もある。このため、一部の地域では神と同様に信仰の対象となっている精霊もいる。
特に火の精霊ファ・ファーンと水の精霊メテ・メは日々の生活の中で広く一般的に信仰されている。

魔法との関わり

魔力同様全ての物に存在していると言うことから魔法との関係が強く、物質を媒介してその力を得ることが多い。ただし、この場合、物質に宿っている魔力を使っているのか、宿っている精霊の力を使っているのかを明確には区別できない。
このことは普通に魔法を使う上では区別をすること自体特別な意味を持つことはない。しかし、特殊な状況下、例えば魔力を帯びた武具を作る際には重要な要素となることもあり、そういった魔力、精霊の力の区別はひとつの技術として定着している。
召喚魔法として精霊そのものを呼び出して使役し、その力を利用することもある。召喚魔法であれば精霊の力そのものを使うことが出来るので威力は格段に増すが、魔法を使用する者の消費する魔力も大きくなり、魔法の技術も必要となる。
精霊はありとあらゆる物に宿っており、それは生きている者も例外ではないことから、精霊自体を自分自身に宿すことでその力を得ようとする者もいる。特に魔法士で実践するものが多く成功した場合は巨大な力が得られたと言われる、ただし、成功する確率は限りなく低く大怪我や命を落とす者も多い。