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土読み

[つちよみ]

ブンラミラ山脈山の民のある特定の一族に伝わっていた技術で鉱脈を発見する際に使われる。天候を読む空読み、水脈を読み取る水読みとあわせて三読みと呼ばれることもある。
一族の出身者としては、センドマカの建国王キタリ・イアリが有名であり、戦術家として名高いティティ・バルもその血を引いていると言われている。

方法

二人から三人で行うのが基本的だが、多い場合には五人、場合によっては十人程度で行う場合もある。その内の一名が発手と呼ばれる役割を担い、残りが受手と呼ばれる役割を担う。発手は地中に向けて魔力を放つ、受手は一定の間隔を開けて、その魔力を受けて反射させる、この魔力を再度発手が受け魔力を反射させる。これを数度繰り返し、その魔力の強弱によって土の状況を読み取り鉱脈の有無を判断するという物である。
魔力の発し方、受け方、反射のさせ方にコツがあり、それは習練によって覚える必要がある。

歴史

統一暦400年頃にブンラミラ山脈に住み着いた一族の中のササ・ンサリシシ・ンサリの兄弟が生み出したといわれる。
この当時の鉱脈探しは勘に頼る部分が多く安定して鉱脈を探すことは難しかった。その中で弟のササは比較的高い確率で鉱脈を探し当ていた。
その方法は両手を地面に当てその感じで分かるというものだった。ササにとってはただ単に勘で探し当てていたつもりだったのだが兄のシシはササの鉱脈の探し方に特徴があることに気づいた。
ササが両手を地面に当てる時に本人は意識をしていないようだったが、ごく微量の魔力を発生させていて、その反応を自然に感じ取っていたようだった。
これに気がついたシシはこれをまとめ、これが技術のはじまりとなった。
その後、様々な試行錯誤を繰り返すことによって、発手、受手と呼ばれる役割を分担することや魔力の反射をすることでより精度の高い方法が検討されるようになり、統一暦500年頃にはある程度の技術の完成を見る。これ以後は小さな改良はあるもののほぼ同じ形のまま技術は継承されていくことになる。
統一暦750年頃、キタリ・イアリにより山の民の結束のためにその技術の一部が提供され、山の民、後のセンドマカに広く一般的に伝わることになる。

隠された技術

キタリによってセンドマカに広く一般的に知られるようになる。この広められた技術はごく一部ではあったが鉱脈を探し当てる技術としては最も有効なものであったためにそれ以上の技術は求められなかった。そのため、その他の技術は元々これらの技術を継承していた者たちの間でのみ伝わることになる。
これらの技術が拡がると争いの元になるためにキタリがこれを伝えなかったと言われることもあったが、技術的には大して意味を持たず長く伝わった中で儀礼的な意味合いを持つ物であったために伝えなかったという説もある。
戦術家として名高いティティ・バルはこの技術の一端を知っていたとされており、それを元に作戦を立案していたという話もある。ティティはこの技術についての詳細は語らなかったが、作戦が成功した際にはこの技術のおかげと発言する事が多々ある。
本心をあまり語ることの無かったティティのこれらの発言自体が真偽を問われることもありこれらの技術の正体は謎とされている。


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