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白の者

[シロノモノ]

大陸戦争のポストマーズ内乱期に主にポストマーズロマーズに出没した謎の存在。真白なローブに身を包んでいたことからそう呼ばれる。大陸戦争発生の予言といくつかの奇跡を起こしたとされるがその正体を明かすことは無かった。
ロマーズの十二魔法士であったネイス・カーンによりフィルノースからやってきているらしいことは突き止められたが23体の魔の者の復活により調査は打ち切られてしまう。
ロマーズではこの後苦境に陥るたびに現れ予言を残すと言い伝えられるようになり、その言い伝えどおりその後も度々目撃されるが、その真偽は不明である。

予言と奇跡

白の者の最初の目撃情報は記録に残されていないために正確なところは不明である。記録に残されている最初の情報では統一暦955年頃とされている。白の者は何の前触れもなく現れると大きな危機が迫っているとだけ告げ忽然と姿を消していた。
その予言の内容から気味悪がられる存在であったが、実害が無かったこともあり、それほど大きくは話題にならなかった。
変化が現れたのが様々な奇跡の話がでるようになってからだった。遭難した者を救った、病める村を救った、魔物を追い払った。そういった話が伝わるにつれまるで神の使いのように白の者を崇めるようになる者まで出始めてきて、白の者の存在は徐々に有名になっていった。

ネイスによる調査

この話に興味を持ったのがネイスであった。元々謎めいた存在に深い興味を持つことが多かったネイスは独自の調査で白の者がフィルノースから来ているらしいことを突き止めると自ら調査隊を率いて調査に出かけた。しかし、23体の魔の者の復活に遭遇してしまうことで調査は中止となってしまう。
後年、ネイスは白の者の正体に関して興味深い記述を残している。白の者は存在しない存在だったのではないかというものである。白の者が現れた時代、戦乱に突入しようとしていた不安な時代であった。このことが元になり、これに古くから民間に伝わる話が混ざり合ったのが白の者の正体ではないかというものであった。
事実として世情を不安にする予言はどの時代にもあり、また、奇跡の類もよく伝わっている話に似ている。その中でこれだけの話題になったことに関してはきっかけがあったのではないかと類推している。
そのきっかけとなったのがナシリリの奇跡と呼ばれる事柄でその発端となった少年が白い服を着ていたことが白の者という存在を生んだのではないかというのがネイスの考えである。大部分においてこの考えは正しいとネイスは考えていた。しかし、肝心のナシリリの奇跡に関しては全てを知る機会を得なかったとネイスは残している。そのため、その記述に関しては確実な証拠を全て挙げることはできないと記している。

その後の目撃談

ネイスによる調査の真偽は不明であるが、その後、何度か目撃されているという情報がある。それによればロマーズが苦境に陥るたびに現れ予言を残すのだという。それによってロマーズが救われたことが多々あったのといわれている。
このことに関する真偽もまた明らかになっていないがロマーズにおいて白の者の存在が確かなものとして伝わっている証拠にはなっている。


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