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ドロモ

[ドロモ]

大陸戦争の混乱期に成立した小国。夢を持つ者の暴走により一夜にして滅ぼされた。

成立

大陸戦争が混乱期になると、各地で戦乱が起きるようになってくる。特に970年の同盟(俗称:アカネ同盟)以降はそれがより顕著になってくる。
それまで国に所属していなかった小さな村落は身近な国に従い庇護を求めるか、自治を確立して自分達で国を興すかの選択を迫られるようになった。
その中で後者の自分達で国を興す方を選んだのがドロモであった。統一暦973年ドロモは国として設立を宣言した。
しかし、交通の要所でも取り立てて重要な資源や特産物に恵まれてもいなかったドロモは国の設立を宣言しても大して相手にされることはなかった。
このドロモの国の設立は実は当時その周辺を取り仕切っていた集落の長テイ・タヒが国王という名称を得たかったためだとされている。
実際、国の成立時に盛大な宴会が開かれたがそれ以外のことは何も変わらなかった。

国として

国王となったテイであったが、それまでの長という立場と変わらない役割を担っていた。唯一変わったのは呼び方が長から王に代わったことぐらいだった。
テイはゆくゆくは大きな国にしたいという願望だけを語っており、具体的な方針や施策を提案していたわけではなかった。
設立当時のドロモの国民の数は200人弱であったという。この数の中には自分が国民であったかどうか分からなかったという者の数も含まれていた。

一夜の崩壊

ドロモ規模の小国の成立がこの時期に相次いでいた。その中でドロモの名前が残ったのは夢を持つ者によって一夜にして滅ぼされたことが原因である。
記憶を失っていた夢を持つ者は遭難者か戦乱から逃れた難民とみられていた。その夢を持つ者の面倒を見たのははドロモに住んでいた心優しき老婆ハープ・アブであった。
ハープは夢を持つ者が魔の者だったことには気がつかずに面倒を見た。
何事も無く1週間が過ぎたある日、夢を持つ者は突如暴走し、ドロモを一夜にして滅ぼしてしまうのだった。建国後わずか2年後の統一暦975年のことであった。

廃墟の中で

多くの者が命を落とし、国王であったテイが命を落としたドロモはその後復興されることはなかった。
生き残ったわずかな人たちは廃墟の中でそれまでと同じように過ごしたと言う。
暴走に巻き込まれながら奇跡的に命を取り留めていたハープは後年この廃墟の中でひとつの冠を発見している。この冠は後にヌガロスの冠と判明しており、この冠に秘められていた力が夢を持つ者を暴走させたとも言われている。


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