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十二魔法士

[ジュウニマホウシ]

ポストマーズの構成する三国のひとつロマーズにある魔法士の地位。優秀な魔法士を国政の場で活躍させるための地位であり、同時にその力を監視するための地位でもあった。大陸戦争のおり、王殺しの事件を発端として起こった十二魔法士の反乱などが元でロマーズが滅びると地位そのものが無くなった。魔法が衰退したこともあり、国が復興した後もその地位は復興しなかった。

成り立ち

ロマーズで魔法文化が発展したのにはいくつかの要因がある。そのひとつが古代王国の遺跡の発見である。
ロマーズが成立した当時まだマギク大陸北部は未開の地とされていた。その北部が開拓可能かの調査が頻繁に行われ、その過程でアデトーギ神殿を代表する古代王国の遺跡が次々に発見されることになった。
また、ソマーズのように強力な敵対国が隣接していなかったためにそういった遺跡を研究する余裕があったということも理由のひとつになる。
これらの発見や研究によりロマーズで魔法文化が発展していくと、その力を国政に活かすものが現れてくる。
こういった者たちにより強い権限を与えることで国を豊かにしようとしたのがこの地位の成り立ちである。

権力の集中と監視

地位が成立した直後はこの運用はうまくいくように思われた。事実、数名の優秀な魔法士の活躍によりロマーズの国力は飛躍的に増していった。
しかし、すぐに問題が表面化する。魔法士にばかり権力が向かいつつあることに対する不満と、魔法士としては優秀だがそれ以外何もできないような者が権力を握ってしまうことに対する不満により、ロマーズ国内は混乱するようになる。この混乱を嫌がる魔法士の中には国外へと去る者も現れた。
これらの混乱の結果、ペスデリアの反乱と呼ばれる王家転覆を狙った事件が画策されるなど更なる混乱を生むようになった。
ペスデリアの反乱は偶然にも未然に防ぐことが出来たので、事なきを得たが、この混乱を収拾するために魔法士の数を限定することと、その魔法士を選ぶのが十二魔法士を含む有識者であることなどが取り決められた。
これにより十二魔法士の地位は単に権力を与えるためだけではなく、強い魔力を持つ者を監視するための地位という側面を持つことになった。

役割

立場としては国王を補佐する役割を持っている。最終的な権限は国王が握っているために地位としてはそれほどの権力を握っているわけではない。しかし、影響力は国王でさえ無視できるものではなく、中には国王よりも巨大な権力を握っていた者もいる。
大陸戦争に至る混乱を招いた者といわれているハリ・ルーヒなどがその代表格である。
権力に興味がない者も多く、自身の研究を進めるために遺跡の管理者を望むものもいる。ただし、遺跡の管理者は閑職としてみられるむきもある。


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