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メメ・リン

[メメ・リン]

統一暦1697〜2001年
ハウンドアーク建国に至るゼンサの夜会に参加した10人の若者の一人で夢見る若い人に平等なチャンスを与えたいという理想を掲げていた人物。
父方の曾祖父が熊系獣人ルミンソ族であり、祖父、父親共に獣人としての能力は低かったが先祖がえりしたのかメメにはルミンソ族としての特徴が色濃くでていた。そのため幼い頃からいじめられることが多く、また、両親からも奇異に見られることもあった。
長命なルミンソ族の特徴が出ているのでその実年齢よりも遥かに若く見える。ハウンドアーク建国後10人の若者と言われることに対して、自分は若くないというコメントを非公式ながら残している。
ハウンドアーク後はセバノスの一人として国政に参加するが、仲間が年齢を理由に次々にセバノスを辞めていく中で自身も身を引く。
連鎖の戦いには関わることなく、戦乱の中で孤児になった子供達を集めて育てることで自身の夢の続きを実現しようとした。

生い立ち

メメの先祖は森を狩猟場とした狩人の一族であった。そのため人とほとんど関わりのない熊系獣人ルミンソ族とも交流があった。その過程で恋に落ち、子供が生まれることも自然なことだった。それが父方の曾祖父母にあたる。メメにとっては曾祖父に当たる人物がルミンソ族ということになる。
その血を引いているはずの祖父、父にはルミンソ族の特徴はほとんど現れていなかった若干人よりも長生きであったことぐらいだった。しかし、先祖がえりをしたのかメメにははっきりとルミンソ族の血を引く証が現れていた。特にルミンソ族の特徴でもある肩から首にかけての金色の紋様がはっきりと現れていた。
メメの一家は祖父の代までは森に住んでいたが、父親の代から森を離れて暮らすようになっていた。そのこともあり、周囲に獣人がいなかった環境でメメはいじめられることが多かった。両親も突然の先祖がえりに驚いたことと周囲の子供達に比べて成長が遅かったこともあり、奇異な目で見られるようになった。
ようやく幼さが抜けてきて成人となった頃にはすでに両親はこの世を去っていた。自分の居場所が無くなったと感じたメメは先祖が暮らしていた森に帰る。そこでメメは本物のルミンソ族と出会う。そのルミンソ族の中にはメメと同じように人の血を引く者もいてすんなりと仲間として認められることになる。

ゼンサの夜会とハウンドアーク建国

森での長い暮らしの中でメメはルミンソ族として生きていくことになっていく。それはごく自然な事であり、メメは何の疑問も抱くことはなかった。統一暦1853年のゼンサの夜会までは。
その年、統一暦1853年メメは156歳になっていた。この頃のメメは積極的にではなかったが必要に応じて人の住むところにも出かけることがあった。その出かけ先のひとつがゼンサだった。156歳のメメであったがルミンソ族の特徴でもある長命の影響で人から見れば20歳前後に見えていた。そしてそこで、バシア・レンノゾエ・レンという姉妹に出会い、それがきっかけでゼンサの夜会に参加することになる。このとき参加した理由のひとつがバシア、ノゾエ共にメメを見ても変な顔をひとつもしなかったことであることを後に語っている。そこで夢を語る若者達の中でメメもこんな人たちともっと前に出会いたかったと思うようになり、その夢を手助けしたいと思うようになる。
夢の実現のために始めた商売ではルミンソ族と人との交易を提案し実現に至る。ただし、収益は全体の額から見れば微々たるものであった。しかし、この関係が後々に役立つことになる。 ケダ商会グリーアズ王国の妨害により商売がうまくいかなくなったときがそのときであった。両者共にルミンソ族とは関わりがなかったためにルミンソ族との間の商売は妨害があった後も続き、再起のきっかけとなった。
それとは別にメメは仲間の死にショックを受けるが、再起を図る他の仲間を見て自分も頑張ることを決める。人がいいこともあったため、裏の仕事、いわゆる汚れた仕事に関わることはなかった。他の仲間がどれだけ汚いことをやっていたかに関しては知らなかった部分もあったようである。これに関してリーダ的存在だったカシ・ウミはメメは自分達の良心であるからという言葉を残している。
統一暦1864年ハウンドアークが建国されるとセバノスとして国政に参加する。この件に関してメメは最後まで渋っていたようである。それは建国後に他の仲間達の苦労を知ることになり、自分が仲間のために出来たことがあまりにも僅かなことであったことを知ったからだといっている。しかし、他の仲間の強い勧めもあり、最終的にはこれから仲間を助けるためにとセバノスとなる。

セバノスとして

セバノスとなった以後、メメは目立った活躍をしていない。国を治めるということが結局わからず何もできなかったとも言っている。年をなかなか取らないメメを横目に次々に仲間達が年齢を理由にセバノスを辞めていく中でもういいだろうと身を引くことになる。連鎖の戦いには関わることもなかった。

晩年

セバノスを引退した後はルミンソ族の住む森に帰ろうとしていたが、連鎖の戦いによる戦乱で孤児になった子供を見かけるとその役に立ちたいと思うようになり、結局、ハウンドアークを離れることなく子供達の面倒を見ていた。やがては子供達が夢を叶えられるようにと尽力したといわれる。


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