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魔動源部隊

[マドウゲンブタイ]

魔力を動力としたアイセン軍の部隊。
アイセン攻防戦において秘密兵器として初めて実践に投入されたが機動力の無さを2体の魔の者につけこまれその能力を発揮することなく壊滅状態に落とされてしまう。
後に機動力を大幅に改善し新たに第二魔動源部隊として再結成されると幾多の戦いにおいて活躍しその名を轟かせる。
魔動源部隊の技術を応用した剣や鎧なども開発され、その技術力がアイセンの軍事力を高めることになる。しかし、そのことが多くの良心的な職人の反発を生んでしまう結果になってしまう。それにより、アイセンは衰退し、その結果として自然消滅的に部隊は解散されてしまう。更に、魔法が衰退していく中でその技術の大部分も失われてしまう。

ベースになった技術

元々この技術はアイセンの鍛冶職人の一人であったゾホフ・ルリが考え出した魔法の金属と呼ばれるバダリアを加工するための技術がベースになっている。
バダリアは魔力に反応して形を変える金属であり、そのため人並みの魔力しか持ち合わせていなかったゾホフには容易に形を変えることが出来なかった。そこで考えたのが魔力を何かに蓄えてそれを使うという方法だった。着目したのは記録石に使われていた魔力を封じ込める技術だった。
この時代記録石に使われていた技術の大半は失われていたがゾホフは苦心の末その一部を突き止めることに成功した。これによりゾホフはバダリアを容易に加工することができる工具を作ることに成功する。この技術が広まるにつれて魔力を動力として用いる発想が生まれるようになった。アイセンには伝統的に魔法に携わる人間がいなかった事から魔法に変わるものとしての期待も高かった。

部隊の創設とアイセン攻防戦

当時のアイセンは自治地区として独立を果たしたばかりであった。新しい動力を軍事的に利用しようとする者が現れたのもある意味で必然の結果であった。アイセン軍の幹部であったトズム・イジェクがそう考えた人物の一人だった。 こうしてトズムを中心としてアイセン軍は秘密兵器として魔動源部隊を創設するに至る。トムズは一撃で敵を葬りさるための部隊になるようにその中心に砲撃隊を据えた。弾丸に魔力を帯びさせ、火炎、冷気、電撃などの効果を付加させるというもので、極秘に行われていた開発では期待以上の成果を発揮していた。アイセンの部隊はアイセンを守るための戦いしか想定していない。そのため、この部隊も機動力というのは当然のように皆無であった。
アイセン攻防戦において初めて実践に投入された。この戦いにおいて局面を打破するためのものとして想定されていなかった強襲という任務を負うことになってしまう。トムズは強固に反対したが作戦によって機動力を補えばよいという他の幹部の声に従わざるを得なくなってしまう。しかし、作戦決行直後、2体の魔の者(盾を持つ者角を持つ者)が突如現れたことにより、作戦は大きく崩れ、機動力のなさにつけこまれその能力を発揮することなく壊滅状態に落とされてしまう。

第二部隊の創設と技術の応用

アイセン攻防戦においてその弱点を露呈させた魔動源部隊は解散を検討されたが、トムズの必死の説得が実り第二部隊創設が認められる。トムズは前回の失敗を教訓にするために機動力の向上に努めた。その結果考え出したのが、砲台自体に魔力を帯びさせることで移動を容易にすることだった。これにより最大の弱点を補うことに成功するとその後の戦いにおいて活躍していく。その機動力と破壊力により第二魔動源部隊は強襲部隊としての性格を持つようになる。同時にこの魔動源部隊に使われた技術を応用した剣や鎧を開発することでアイセンは軍事力を強めていった。
これに反発したのがアイセンに住む職人達だった。アイセン軍はそもそも自衛のためだけの軍であったがいつしかその存在意義を見失っていた。まるで他国への侵略のための部隊を整えていることに多くの良心的な職人の反発を生んでしまう結果になってしまう。その中にゾホフがいたことは皮肉な結果である。その結果、アイセンは徐々に衰退の道をたどることになる。その過程で自然消滅的に部隊は解散されてしまう。
更に追い討ちをかけるように、魔法自体が急激に衰退していったためにそもそも魔力を確保できなくなり、その技術の大部分も失われてしまう。


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