記録石

[キロクイシ]

音や映像、文字を魔力を用いて記録することができる石。主に統一暦前に使われていた。集魔石をベースに特殊な加工を施し中に封じ込めた魔力が失われないようになっている。その加工技術が廃れていったこと、安易な記録手段として紙が広まったことで徐々に失われていった。

過去の遺産

統一暦前の歴史を知る上で貴重な資料として用いられている。特に光明期、晦冥期といった時代の記録の大部分は記録石に残されている。
しかし、いつどのような状態で誰が記録したのかが分からないものが多いために、子供がいたずら半分で記録したものや芸術家・作家が自分の作品を記録したもの、歴史的観点から正しい記録を残したものなどの区別がつきにくく、正確さの面では疑わしい部分もある。
中には失われた財宝のありかが記録されているものもある。正確さの面では上述の通りであるが一攫千金を夢見る者たちの間では真剣に宝探しが行われている。サラモドと呼ばれるグループが記録石の記録を頼りに宝にたどり着いたケースもある。

記録の読み方

魔法が失われる以前は、初級の魔法解読によって容易に読むことが出来た。しかし、魔法が失われてからは特殊な装置が必要になっている。ごくまれに触れるだけで記録石の全てを自分の記憶として蓄えることが出来る者もいる。潜在的魔力が高い者だと考えられている。