ukariko Creation

ukariko Creationについて
ブログ
リンク
メルマガ

ソムニアム・ムムス

[ソムニアム・ムムス]

統一暦1269年〜1347年
詐欺師。
自称「インテリな詐欺師」で口と知性で人をだますことをモットーとしており、だました人をなるべく不幸にしないことをポリシーにしていた。
カラツキの名を騙ったことで有名な詐欺師。

生い立ち

10歳のころに何気なくついた嘘が結果的に周囲に幸せな結果をもたらすという事があり、それ以来人のために嘘をつくという行為が尊いものだと考えるようになる。
18歳の頃に学者を志そうと、過去の著名な学者の著作を読み漁る。結果、自分に才能がないことを悟り、挫折する。
記憶力はよかったので知識は持っていたが、本人に言わせるとただそれだけでそこから何かを生み出すことができないという結論にたどりついたのだという。
そして、その知識を活かして人を幸せにするために人を騙すことを思い立ち詐欺師になる。
元々学者を目指していた自分に対する皮肉として、詐欺行為を仮説を立てると形容することがあった。

カラツキの偽者

当時めったに姿を表すことのなかったカラツキの名を最初に騙ったのは統一暦1292年の23歳である。以来、15年間カラツキの名を騙っていたが、一度も気づかれることがなかった。統一暦1308年、旅先で知り合った(騙した)初老の男に頼まれてカラツキとして本を書くことになってしまう。
これによって書かれたのが「クリスタルスの日記」である。ソムニアムは自分がカラツキでないとばれることよりも、カラツキを騙ることほどの才能が自分にあるのかという勝負をしたいという誘惑に負けたと後に言っている。
結果、この作品は歴史書というよりも文学作品として評価される。カラツキの作品としては意外な感じがするといった批評があったが、それもすぐに消えてしまった。何よりカラツキ本人が否定することがなかったのでそのままカラツキの作品と認められることになってしまう。これにあわてたのがソムニアム本人である。ソムニアムは「クリスタルスの日記」がカラツキの作品でないことを必死に主張するが誰も注目するものはいなかった。
結果、ソムニアムはカラツキ本人に否定してもらうために奔走することになる。その努力が実ったのかそれから3年後の統一暦1311年、カラツキ自身が「クリスタルスの日記」が自作でないことを宣言する。
これによってソムニアム自身の評価が高まることになったが、ソムニアムは一連の騒動にうんざりして故郷に戻ると後の人生をひっそりと過ごすことになる。


ukariko Creation Topへ
Copyright (C) 2005-2013 うかりこ. All Right Reserved