ukariko Creation

ukariko Creationについて
ブログ
リンク
メルマガ

説時原論

[セツジゲンロン]

統一暦1057年に発表された本。 創世神話である三人の王の物語を独自に解釈した内容となっている。 説時原論によると人が神の力を得ようとしたのではなく、神々が人の力に嫉妬して人を滅ぼそうとしたという。
しかし、当時世界は大陸戦争後の混乱期にあり、この説を学術的に検証しようとするものは皆無だった。
統一暦2012年にマイセウス・リンドウの著書である可能性があることがわかると一気に研究対象としての評価が高まった。
それに伴い、三人の王の物語に対しての関心も高まっている。

神の嫉妬

説時原論によれば、当時の人は純粋にただ高みを目指していて神の力を目指していた。
その人の間に三人の王が誕生した。
それぞれの王は普通の人よりも優れた才能を持っていた。
しかも、才能以上に努力を惜しまなかった。
神はその姿に嫉妬したという。
永遠というものに慣れすぎていた神は自分たちの能力を高めようとはしなかったためである。
やがて、王の一人、剣を持つ王が神の力に達しようとしたとき、神の嫉妬は怒りとなった。こうして神と人との戦いがはじまったと記述されている。

時の神殿

説時原論の最後に時の神殿の記述がある。これは三人の王の物語にはない記述である。
時の神殿とは全ての時間、次元に通じるとされている時の門があるとされている。
これは三人の王の一人賢き王が時を創り出す過程よって生まれた物であり、ノイエ(新しき者)によって守られていると書かれている。

著者

この本が発表された当初、著者はフーケ・ダ・ハという当時まだ無名の神学者だった。
この本がフーケの著書でないことがわかったのは以下の3つの事柄からである。

(1)フーケの日記
統一暦2011年に発見されたフーケの日記の中で説時原論についてフーケはこう書いている。
「説時原論に書かれていることの真偽を実のところ私はよく知らない。
なぜならばその本を書いたのは私ではないからだ。
私はただまとめただけである。
師の師の師から受け継がれてきた物を・・・」
フーケの師を順に追っていくと師の師の師にあたるのはマイセウスである。
(2)ニアーティックの回顧録
また、マイセウスの最後の弟子であるニアーティック・ロリアの回顧録に「師より授かったものを全ていずれ誰かに譲るのであろう」という記述により代々受け継がれていくべきものがあったと推測される。
(3)マイセウスの予言
「時を説く最も根本的な理論はその発生のただその時にだけある」
マイセウスの著書のいくつかに予言として書かれている文である。
時を説く=説時、根本的な理論=原論、であるとして
フーケがマイセウスが著者であることを暗に示している。

この説に対して異論が全くないわけではないが現在の主流となっている考え方である。
どうしてマイセウスが発表しなかったのか、どうしてフーケが発表したのかに対してもいくつかの推論がなされている。

関連年表

統一暦1057年:説時原論が発表。
統一暦2011年:フーケ・ダ・ハの日記が発見。
統一暦2012年:説時原論がマイセウス・リンドウの著書の可能性が指摘される。


ukariko Creation Topへ
Copyright (C) 2005-2013 うかりこ. All Right Reserved